ニオイの話

2024.05.02

皆さまこんばんは。

今回もご覧いただきありがとうございます。

東近江市佐野町の 整体院 月の虹 です。

5月に入り、だんだん気温が高くなってきましたね。

気温が上がるとともに、人の体温も上昇していきます。

すると必然的に代謝も冬と比べると上がってくるので

その代謝の1つである「汗をかきやすくなる」のは

自然の摂理なのですが、やはり気になるものです。

そうなってくると、気になるのが『臭い』です。

そして、この臭いは体臭となり、それは男女関係なく

気になる方が多いので、あれこれ対策されるかと思います。

この体臭に対するイメージと言えば、汗臭さや不潔などですが

実はなんらかの病気が原因で「体が臭う」ということもあります。

「清潔にしていても体臭が取れない」

「いつもと違う、変な臭いの体臭がする」

という場合は、病気の可能性を疑ってみましょう。

そこで、体臭の原因として考えられる病気の例をご紹介します。

●甘酸っぱい臭い=糖尿病の疑い
糖尿病になると、体内に「ケトン体」という臭いの強い物質が発生し血液に取り込まれます。

その一部が汗と共に出るので、体臭が甘酸っぱい臭いになります。

●おしっこのような臭い=腎機能の低下
腎機能が低下して尿が出にくくなると

毒素や老廃物が排泄されず体の中に溜まります。

すると血液中の毒素の濃度も高くなり

汗に混じって出てしまうので

体臭がおしっこのような臭いになります。

●ドブやカビのような臭い=肝機能の低下
肝機能が低下すると、体臭がドブやカビのような臭いになります。

これは本来、肝臓で分解されるはずの臭い物質が分解しきれなくなり

血液に取り込まれて、汗と共に排出されてしまうからです。

●卵の腐敗臭=胃炎・胃・十二指腸潰瘍
胃炎や十二指腸潰瘍などの胃腸の病気になると

消化不良を起こすので食べ物が体内で異常発酵します。

そのため、卵が腐ったような臭い物質が発生します。

その臭い物質が吸収されて、血液に溶け出すと体臭になります。

●便の腐敗臭=便秘
便秘によって便が腸の中に長い間溜まったままになると

悪臭を放つ有害ガスが発生します。

この有害ガスが腸壁から吸収されて

体臭として周囲に臭いを放ちます。

●頭皮が脂臭い=脂漏性皮膚炎
頭皮が脂臭いときは、脂漏性皮膚炎の可能性があります。

脂漏性皮膚炎とは、カビの一種である

マラセチアという菌が原因で起こる皮膚炎です。

●魚臭い=魚臭症
代謝異常の病気のひとつに「魚臭症(トリメチルアミン尿症)」があります。

これは、食べた物を消化するときに発生する

トリメチルアミンという悪臭物質を肝臓で分解できず

汗、尿、呼気に混じって排出されるため、体臭が魚臭い臭いになります。

●汗をかきやすくなる病気も
この他にも、体質的にアポクリン腺という汗腺が多く

わきの下が臭いやすくなる「わきが」

日常的に支障をきたすほど汗が出てしまう「多汗症」

新陳代謝を促進する甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで

汗や皮脂の分泌が多くなる「甲状腺機能亢進症」

なども体臭の原因になりやすい病気です。

そして体臭は自分では分からないことが多いので

周りに居る家族やパートナー、友達や職場の皆さんから

声をかけてあげることも時には必要になってきます。

「なんか変な臭い」からわかる、病気の兆候。

見逃さないように、鼻とおりを良くしておきましょう。


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